中国 北京 北京故宮博物院　旅行ガイドブック - 憧れの名画に逢える！ - 紀行 本 書籍,DVDの紹介,評価,安売り価格

記憶の非対称性についての物語　評価：

パムク待望の新作をさっそく手に入れて読み始めてみると、 どうやらこれは不倫の愛の物語であるらしい。
イスタンブルの裕福で軽薄な青年実業家ケマルは、 非の打ちどころのない婚約者との結婚を目前にしながら、 ふとしたきっかけで遠縁の美しい娘フュスンとの情交に溺れていくのだが、 上巻半ばの盛大な婚約式の場面を境に物語は突然様相を変え、 『新しい人生』や『黒い本(The Black Book)』でのように、 主人公が失われた恋人を求めて彷徨う探索の物語と化す。

愛について考えさせられます（このレビューには小説の内容に触れている部分があります）　評価：

結局のところ、フェスンはなぜ死ななければならなかったのか？１この物語のベースとなる実話があったとしたら（あとがきには無垢の博物館が現実に建てられる予定があると書かれています。
）フェスンのモデルとなった人物が物語と同様に亡くなっているから。
２はじめからケマルはフェスンの望みを叶えるつもりはなく、むしろ邪魔をしている。